ボストンコーナー

ボストン美術館の歴史や活動、コレクションの形成について順次紹介
名古屋ボストン美術館はこのたび開館10周年を迎えました。ボストンコーナーでは、ともに歩んできた米国ボストン美術館との友好関係を記念して、ボストン美術館の歴史や活動、コレクションの形成について順次紹介していきます。
当初コプリー・スクエアにあったボストン美術館の創立から、現在のハンティントン・アベニューへの移転、そしてボストン美術館の今後の拡大プランまで、ボストン美術館に残る貴重な文書や写真により歴史をたどります。また、多彩なコレクションの形成についても、ボストン・ギャラリーでの展覧会に合わせて紹介していきます。
ボストン美術館はアメリカで最も古い美術館の一つに数えられます。1870年に設立され、1876年の独立記念日にボストン市民の支持によって開館しました。開館当初の美術館はゴシック・リバイバル様式の赤レンガづくりの建物で、ボストンの中心地であるコプリー・スクエアに位置しました。
「美術作品を体系的に収集し、保存、展示する」という目的を持って誕生した美術館には、開館時に5600点以上の作品と古典古代彫刻の石こう像を収蔵していました。美術館の最初のまとまったコレクションはエジプトの作品群で、この他にもアメリカやヨーロッパ絵画、ヨーロッパ装飾美術、日本の美術工芸作品が収蔵されていました。
多くの寄贈者によりボストン美術館の収蔵品は急速に増え、世界中から集められた多様な時代・ジャンルのコレクションが形成されていきました。
1870年2月4日、最初の理事会が組織され、美術館が設立された。
1876年7月4日、独立100周年の盛大なファンファーレとともに美術館が開館した。

開館20年間で400万人の来館者が美術館を訪れた。
ボストン美術館は1876年の開館以来、その人気の高まりとともに、収蔵作品も開館10年で3倍に増えました。そのため建物の増築が必要となり、1899年に現在の所在地であるハンティントン通りの土地を購入し、1907年、建物の設計に着手しました。
1909年には11万点の作品がコプリー・スクエアから新しいハンティントン通りに移りました。同年11月9日、新しい美術館が一般公開され、一連の祝賀イベントには何千もの人々が参加しました。
美術館にとって、地域に門戸を広げることは欠くことのできない使命であり、同時に教育普及が美術館活動の要の一つとして位置付けられてきました。
- 建設中の新美術館
-
1907年4月、建築計画の第1段階が着手されました。
ハンティントン通りに面する御影石のファサード(正面の壁面)は155メートルに及びました。
- 美術品の移送
-
1909年初め、新美術館の建物はほぼ完成しました。
コプリー・スクエアから新美術館へ、作品の移送が始まりました。
- 新美術館の完成
- 美術館の装飾的なブロンズの扉を抜けると玄関ホールに入り、幅広い階段を通って円形大広間へと来館者を誘います。
- 絵画ギャラリーの見学
- 1915年のこの写真は、美術館が学校教育への支援活動において重要な役割を果たしてきたことを示しています。
- サージェントによる天井画
- 美術館は、アメリカの著名な画家であるサージェントに円形大広間の天井画の製作を依頼し、1921年の秋に完成しました。


