「2014年8月」のアーカイブ

名古屋とボストンの子どもたちがアートを通じて交流する「日米アート交流プログラム」が今年11年目を迎え、これまで様々なプログラムを一緒に企画してきたボストン美術館 教育普及部のケイトリン・クランシーさんが来日!

お客様が美術館をもっと楽しむための普段の活動や、「日米アート交流プログラム」について伺いました!

 

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ケイトリンさんとパチリ!

★ボストン美術館 教育普及部での活動を教えてください

教育普及部の中で、子ども・学生・大人向けに開講している「スタジオ・アート・クラス・プログラム」を担当しています。これはボストン美術館でも歴史の長いプログラムの一つです。絵画、版画、彫刻、写真、アニメーション…様々なクラスを毎日開講しています。

例えば、子ども・学生向けには春・秋・冬の毎週土曜日に10週連続のプログラムを実施します。そのため、土曜日の美術館はとてもにぎやかです!10歳以下の子には作品作りへの導入として様々な材料に触れてもらいます。11歳以上の子どもには絵画や版画など、どれか一つ挑戦したい制作方法を選んでもらい、10週間で作り上げます。

どのプログラムでも共通しているのは、展示室に行くことです。展示室には様々な作品が“生の教材”としてありますので、プログラムと関連させながら、作者やその背景にある文化について話し合う時間を設けます。

 

★今回の日米アート交流プログラム「アニメを作ろう!Video à la Millet(ヴィデオ・ア・ラ・ミレー)」について教えてください

毎年共通のテーマに基づいて企画される日米アート交流プログラムに関して、名古屋とボストンのスタッフが1年に2回ほど打合せをする機会があります。そこで名古屋で開催する展覧会からプログラムの内容のアイデアを膨らませますが、「Video à la Millet(ヴィデオ・ア・ラ・ミレー)」の「種から生えてくるものを想像する」というテーマは、《種をまく人》から着想を得た名古屋側からの提案でした。次に、どんな制作方法が良いかを決めます。今回は、展示する場所にとらわれずにより多くの人に作品を見てもらえるよう、アニメーションに挑戦しました。

 

★これまでの取り組みの中で特に印象に残っているプログラムはありますか

はじめて講師として名古屋に訪れることができたので、「Video à la Millet(ヴィデオ・ア・ラ・ミレー)」が思い出深いプログラムなることは間違いないでしょう。もうひとつ上げるとしたら、「ジム・ダイン―主題と変奏:版画制作の半世紀」展の時です。ボストン美術館とも関わりが深いジム・ダインの紙作品(本物!)を見た後、版画家を講師に迎え本格的なプレス機で版画作品作りを体験することができました。昨年の「アートに生きた女たち」展の時の「わたしのヒロイン」も、作品に添えられたそれぞれのエピソードを読むのがとても楽しかったです。

 

★夏休みは子どもがさまざまな美術館を訪れる絶好の機会です。「美術館をどうやって楽しめばいいのかな?」と思っている子にアドバイスをお願いします

ワークショップに参加するのが一番の近道だと思います。その他、美術館が用意しているヒントブックなどの子ども向けの案内をぜひ活用してください。まずは、美術館を楽しむのに決まったルールがあると思わずに、好きだと思う作品の前で好きなだけ時間を過ごすようにしてみてください。

 

★日本の印象はいかがですか

日本に来るのは初めてなのでとても楽しみにしていました。名古屋がこんなに大きな街とは予想していませんでした!ボストンと比べて暑いですが、これからいろいろ発見するのが楽しみです。

 

★見習い学芸員のナボンにアドバイスをお願いします!

「旅するナボン」(※)でアメリカを東から西へ旅していましたね。常にいろんなことに目を向けて、旅をして、新しいことを学び続けてください。

 

※「旅するナボン~Traveling Nabon~」は「ドラマチック大陸-風景画でたどるアメリカ」(2013年開催)時にFacebookページ上で連載したナボンのアメリカ旅行記です。アメリカを東海岸から西海岸へ、ナボンが各地域を紹介しながら旅した様子を写真で公開しています。

名古屋ボストン美術館Facebookページはこちら

 

にこにこ笑顔が素敵なケイトリンさん、ありがとうございました!