「2016年9月」のアーカイブ

9月10日(土)に開幕する次回展「ボストン美術館所蔵 俺たちの国芳 わたしの国貞」では、抜群の保存状態による色鮮やかさを誇るボストン美術館の浮世絵コレクションから、ライバル同士としてしのぎを削った兄弟弟子・歌川国芳と歌川国貞の作品170件をご紹介します。江戸の「俺たち」を熱くした、国芳が描く英雄や任侠の世界。江戸の「わたし」が憧れ夢見た、国貞が描く歌舞伎役者に美人たち。現代の少年マンガやファッション雑誌につながるような、私たちにも共感できる世界観を探りながら、かつてない身近な視点で浮世絵をご覧いただきます。本展に寄せた、馬場館長からのメッセージをご紹介します。

 

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名古屋ボストン美術館 館長 馬場駿吉

江戸ファッションになりきりコーナーで、“江戸伊達男”に変身!

幕末といえば、平穏さが永く続いた武家社会に変革の足音が響き、海外からも開国を迫る汽笛が聞こえ始めた時代を思い浮かべます。でも一方では美しいもの、力強いものへの庶民のあこがれが一層高まった時代ではなかったでしょうか。国芳、国貞の浮世絵はそのような世情の側面をよく表わしているように感じられます。どんな時代にあっても、美への関心を失うことのない日本人の心根をあらためて誇らしく思うとともに、国際情勢の変遷をも乗り越えてこれらのすばらしい作品を大切に保存しそれを広く世界に紹介し続ける米国ボストン美術館の懐の深さにも大きな敬意を捧げたいと存じます。

「俺たちの国芳 わたしの国貞」展は只今準備中ですが、今回の「なりきりコーナー」は江戸コーデ。

江戸風ファッションで国芳・国貞の作品になりきってみてはいかがでしょうか? 

 

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美人画が得意な国貞作品に登場する江戸ガールたち。その作品からインスピレーションを得た衣装を制作してくださったのは、中部ファッション専門学校の ファッション流通学科ショップスタイリストコース2年生の林東香さんとファッション学科アパレルデザインコース2年生の丸山真緒さんです。3着の着物を分 解し、再度組み合わせて新たな着物を制作しました。袖にはレースがあしらわれ、襟元が重ね着をしたように工夫されています。オーガンジーでできたバルーン スカートを合わせれば、“今様江戸女子姿”の完成です!

一方、英雄や武者絵が得意な国芳。クールガイなファッションに欠かせないのは羽織と髑髏。カッコイイ衣装を制作してくださったのは、名古屋デザイナー学院のファッション科2年生の満仲明日香さん、澁谷千晶さん、山田侑華さん、酒井美穂さんです。羽織の文字は書道家の友人が直接書いてくれたそうです。髑髏とファーが付いた作品は、デニムを染めて着物に仕立て、背中には手書きの髑髏が配されています。これらの衣装を着れば、魑魅魍魎も粋に着こなす“江戸伊達男”に変身です!

 

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展覧会は9月10日(土)から開催です。 

展覧会タイトル「俺たちの国芳 わたしの国貞」展、略して“くにくに展”は、イベントを

もりもりにして皆様のご来館をお待ちしています!

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馬場館長も、ハイ、ポーズ!