「2017年7月」のアーカイブ

マシュー館長に開催中の「パリジェンヌ展」の感想を伺いました!

 

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一番のお気に入りの作品エドゥアール・マネ《街の歌い手》の前で

「パリジェンヌ展」をご覧になってどんなところを面白いと感じましたか

たくさんの「物語」が込められているところです。私自身、現代において、世の中の人々がより物語を介して物事を理解するようになってきていると感じています。そんな中で、展覧会では人々のスタイルや嗜好がどのように変化してきたかを作品を通じた物語によって知ることができるところが気に入りました。

 

アメリカのボストン美術館で「物語」を意識することはありますか

以前より、展示室内でどんな物語を語ってどのような視点を提供することができるかを意識しています。具体的には、歴史的な要素をどの程度含め、過去と現代の繋がりをどれくらい見せるかということです。個人的には、その繋がりはとても大切で、歴史は現代に活かされるべきだと感じています。美術館での芸術体験を通して、どれだけ歴史と現代の繋がりを感じてもらえるか、ということを課題にしています。

 

ご来館のお客様へメッセージをお願いします

「パリジェンヌ展」は、新しいアイデアや体験をもたらしてくれるとてもわくわくする展覧会です。もちろん、初来日の作品との出会いもあります。

展覧会には、自由とは何か、いかにアイデンティティや個性を創造するか、そして、どのように自己を表現するか、といった数々のアイデアが盛り込まれています。これらは、現代においてとても重要なメッセージです。美術やファッションに関心がある方、クリエイティブに人生を送りたいと願っている方は、会場で何かひらめきを得ることができるでしょう。展覧会に訪れることは、自分自身を理解する新しい視点を見つけられる機会でもあります。

 

 

パリジェンヌたちの姿を鏡に、自分自身を新たな視点で見つめることができたらと思うと、わくわくしますね。マシュー館長、ありがとうございました!

 

もう一枚の館長のお気に入りの作品、ベルト・モリゾ《器の中の白い花》。

「女性画家による詩的で素敵な作品ですね。柔らかな輪郭から、花や花瓶の質感ではなく、画家の個人的な思い出や記憶を描いたような印象を受けます。」と感想を語ってくださいました。

 

ベルト・モリゾ《器の中の白い花》.jpg

ベルト・モリゾ《器の中の白い花》1885年
Bequest of John T. Spaulding 48.581

Photograph © 2017 Museum of Fine Arts, Boston