「パリジェンヌ展 時代を映す女性たち」のアーカイブ

6月に開幕した「パリジェンヌ展」、会期もあと1ヶ月となりました。

そのうち行こうと思っている皆さん、会期末は混みます、行くなら今ですよ!

 

展覧会を鑑賞した後は、図書コーナーでぬりえを楽しみましょう。

毎回好評のぬりえコーナー、特に素晴らしい作品をちょっとだけ紹介します。

 

 

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アウトラインにとらわれない配色がとてもGoodですね!
 

 

 

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足元に猫が、そして傍らにナボン君が描かれていてとても楽しそうです。
 

 

 

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細かいハッチングでドレスの立体感が表現されています。
 

 

 

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激しい描線のストロークが印象的!
 

 

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うーん、強そうですね!ツインテールがとてもキュート。
 

想像力をふくらませて、創造力をはたらかせて、ぬりえに挑戦してみましょう。

完成したぬりえを見ることは、館内スタッフのひそかな楽しみでもあります。力作を待っています!

マシュー館長に開催中の「パリジェンヌ展」の感想を伺いました!

 

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一番のお気に入りの作品エドゥアール・マネ《街の歌い手》の前で

「パリジェンヌ展」をご覧になってどんなところを面白いと感じましたか

たくさんの「物語」が込められているところです。私自身、現代において、世の中の人々がより物語を介して物事を理解するようになってきていると感じています。そんな中で、展覧会では人々のスタイルや嗜好がどのように変化してきたかを作品を通じた物語によって知ることができるところが気に入りました。

 

アメリカのボストン美術館で「物語」を意識することはありますか

以前より、展示室内でどんな物語を語ってどのような視点を提供することができるかを意識しています。具体的には、歴史的な要素をどの程度含め、過去と現代の繋がりをどれくらい見せるかということです。個人的には、その繋がりはとても大切で、歴史は現代に活かされるべきだと感じています。美術館での芸術体験を通して、どれだけ歴史と現代の繋がりを感じてもらえるか、ということを課題にしています。

 

ご来館のお客様へメッセージをお願いします

「パリジェンヌ展」は、新しいアイデアや体験をもたらしてくれるとてもわくわくする展覧会です。もちろん、初来日の作品との出会いもあります。

展覧会には、自由とは何か、いかにアイデンティティや個性を創造するか、そして、どのように自己を表現するか、といった数々のアイデアが盛り込まれています。これらは、現代においてとても重要なメッセージです。美術やファッションに関心がある方、クリエイティブに人生を送りたいと願っている方は、会場で何かひらめきを得ることができるでしょう。展覧会に訪れることは、自分自身を理解する新しい視点を見つけられる機会でもあります。

 

 

パリジェンヌたちの姿を鏡に、自分自身を新たな視点で見つめることができたらと思うと、わくわくしますね。マシュー館長、ありがとうございました!

 

もう一枚の館長のお気に入りの作品、ベルト・モリゾ《器の中の白い花》。

「女性画家による詩的で素敵な作品ですね。柔らかな輪郭から、花や花瓶の質感ではなく、画家の個人的な思い出や記憶を描いたような印象を受けます。」と感想を語ってくださいました。

 

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ベルト・モリゾ《器の中の白い花》1885年
Bequest of John T. Spaulding 48.581

Photograph © 2017 Museum of Fine Arts, Boston

 

 

 

ボストン美術館 ヨーロッパ美術部の「ボストン美術館 パリジェンヌ展 時代を映す女性たち」担当キュレーターのケイティ・ハンソンさんが来日!

展覧会の見どころやパリジェンヌの魅力について伺いました。

 

展覧会の見どころについて教えてください

ご覧になる皆さんそれぞれにとって、必ず何か発見がある展覧会だと思います。例えばファッションや時代背景など、会場を巡る時に自分なりのテーマを持って見ると、そのテーマごとに新しい発見があって面白いと思います。

 

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作品の調査をする修復士とケイティさん(ボストン美術館2017年2月8日)

Photograph © Museum of Fine Arts, Boston

エドゥアール・マネの大作《街の歌い手》が修復後初公開になります。マネに関する執筆も多数あり思い入れのある作品だと思いますが、本作の魅力を教えてください

私の大のお気に入りの作品です。この作品は大都市に住むという感覚を伝えてくれます。現代に生きる私たちと違って、マネをはじめ19世紀の人々にとって大都市に住むことは新しいことでした。大都市ではこういうことが起こります。ふと素敵な人や面白そうな人とすれ違って、その人に目が釘付けになる。けれどもおそらくその人にはもう二度と会えない。そして、その人が持つ物語について知ることはない。この作品はまさにそんな瞬間を捉えています。本作が一度見たら忘れられないのは、この瞬間を捉えているからだと思います。マネがこの瞬間に街の歌い手に対して何を感じていたのか…時を超えて感じさせてくれます。

 

展覧会初日の講演会ではパリジェンヌについて「enigma(難解な)」とも表現されていました。世界中の多くの人々を惹きつける一方で、“パリジェンヌ”の定義はとても難しいと感じます。ケイティさん個人的には、パリジェンヌのどのようなところに惹かれますか?

2006~2011年の間、パリの夏期講習で教えていたので、現代のパリジェンヌについて観察したり考えたりする機会が多くありました。そこで私が興味深いと感じたのは、彼女たちの上品で、落ち着いて、自信に満ちているそれぞれの姿が、常に自然体であることです。素敵だけど、リラックスしていて努力の跡は見えない。なので、パリジェンヌのようになるのは簡単そうに見えるけれど、実際にどうやるのかは分からないわけです。

ここで、フランス語の表現“je ne sais quoi ((特に好感の持てる)言葉では言い表せないもの)”が浮かびます。フランスにおいて、惹かれるけれどそれが何かは言葉にできないという繊細な感覚を表現する言葉があることを考えると、本展覧会で「パリジェンヌの魅力はこれだ!」と定義してしまわなかったことは間違っていなかったと思えます。

 

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ケイティ・ハンソンさん(ボストン美術館 ヨーロッパ美術部 キュレーター)

探険家スタイルのナボンと一緒にパチリ!

展覧会を担当されて、新しく発見したことはありますか

展覧会の準備をしていた2年半で、とても多くのことを学びました。《街の歌い手》の修復により分かったことももちろん、例えば18世紀のファッションが当時どのように人々に知れ渡っていたかなんて初めて知りました。刊行物に掲載されている情報もゴシップなど含め、現代のファッション誌と変わらないことに驚きました。時間や地理、文化を超えて様々な感覚を共有できることが作品を鑑賞する魅力ですね。

 

最後に、展覧会をご覧になる皆様にメッセージをお願いします

ぜひ、心をオープンにして来てください。会場では、あなたを驚かせるかもしれない、あなたが予期せず恋に落ちるような発見があるはずです。時間に追われていては見逃してしまうようなわずかなところに、長く忘れられない発見があるかもしれません。どうぞゆっくりと展覧会でパリジェンヌの姿を追っていただけると嬉しいです。

 

ケイティさん、ありがとうございました!

 

 

 

 

 

美術館は「ボストン美術館 パリジェンヌ展 時代を映す女性たち」の開幕に向けて準備も大詰めです。展覧会では、ボストン美術館のコレクションから18世から20世紀の多彩な作品約120点でパリジェンヌの魅力に迫ります。パリジェンヌといえば、おしゃれなファッションを思い浮かべる人も多いことでしょう。展示室でも、もちろんドレスや靴など彼女たちが愛したファッションにも注目します。そこで、今回もやります!なりきりコーナー!展覧会で扱う時代を代表して、「クリノリン・スタイル」「バッスル・スタイル」「アール・デコ・スタイル」の3つのスタイルのオリジナル衣装をご用意します。衣装デザイン・制作にご協力いただいたのは、名古屋デザイナー学院、名古屋ファッション専門学校、名古屋ファッション・ビューティー専門学校の皆さんです。鋭意制作中の現場をレポートします!
 

 

1850~60年代に流行した鳥かご状に円形に大きく広がるスカートが特徴的な「クリノリン・スタイル」のドレスを制作してくださるのは名古屋デザイナー学院 ファッションデザイン学科2年生の今田百香さん。
「貴族の豪華なスタイルのデザインはよく目にしますので、庶民が身に着けるクリノリン・スタイルのデザインを研究し、素朴で清楚なイメージを提案したく選びました」と、意気込みを語ってくれました。

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新しいイメージのクリノリン・スタイルに期待が膨らみます

 

「バッスル・スタイル」のドレスを制作してくださるのは名古屋ファッション専門学校 ファッションマスター科テクニカルコース2年生の玉腰佑海さんと名古屋ファッション・ビューティー専門学校 ファッションマスター科1年生の鈴木紗綾さんです。

バッスルは腰の後ろの膨らみを形作るのが難しいスタイル。日本が洋装を採り入れた1870年代の流行で、日本では「鹿鳴館スタイル」とも呼ばれています。どちらも優しい色合いの上品なドレスです。 

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「古い時代の衣装を制作するのは初めてだけど、バッスル・スタイルが好きなので挑戦しようと思いました」と玉腰さん
 

 

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様々な生地を組み合わせて試行錯誤
 

  

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「腰の後ろの膨らみに身頃を合わせることに特に気を遣いました」と鈴木さん

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襟と袖はドレスに合う色に染めたそうです!

 

1920年代に流行したローウエストで直線的なラインが特徴の「アール・デコ・スタイル」のドレスを制作してくださるのは名古屋ファッション専門学校 ファッションマスター科3年生の伊藤るみさん。

同スタイルが多く登場する映画『華麗なるギャツビー』などを参考に、時代の雰囲気を想像しながらデザインしてくれました。胸元にあしらわれたシガレットケースの図案に繊細に輝くスワロフスキー、揺れるプリーツが気分を盛り上げてくれます。
 

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スワロフスキーが1点1点丁寧に付けられています

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アール・デコ・スタイルに欠かせないプリーツ!

素材にこだわり丁寧に制作してくださっている姿を拝見し、私たちスタッフも衣装の出来上がりがとても楽しみです!

「ボストン美術館 パリジェンヌ展 時代を映す女性たち」は6月10日(土)に開幕します。
衣装は会期中自由に試着していただけます。ドレスをまとって、気分はパリジェンヌ♪ぜひ記念撮影をお楽しみください!