ルノワールの時代 近代ヨーロッパの光と影:概要

近代ヨーロッパの光と影 ルノワールの時代

見どころ関連イベント情報図録・音声ガイド開催概要
ピエール=オーギュスト・ルノワール《ブージヴァルのダンス》
ピエール=オーギュスト・ルノワール《ブージヴァルのダンス》1883年
Picture Fund 37.375
巨匠たちが表現した都市と田園、「ルノワールが生きた時代」の名作を一挙公開!!
ルノワールが生きた19世紀後半から20世紀初頭のヨーロッパは、産業革命により近代化が進んだ時代であり、人々の生活は劇的に変りました。ガス灯が輝く通り、華やかな舞台の劇場―街は都市へと変貌し刺激的な場所となります。しかし急激な人口増加に見舞われた都市では生活環境が悪化し、貧富の差が生まれました。人々は都市に息苦しさを感じる一方、自然や素朴な暮らしの残る田舎にピクニックや海水浴などの憩いを求めるようになります。
本展はボストン美術館のコレクションを中心に、油絵、版画、写真の89作品で近代ヨーロッパの生活をご紹介します。芸術家たちを惹きつけた風景とそこに暮らす人々の光と影。ルノワール、モネ、ミレー、ドガ、ゴッホらが描く「都市と田園」の魅力をお楽しみください。

米国ボストン美術館で最も愛されている作品《ブージヴァルのダンス》
きらめく一瞬を捉え、永遠に私たちを魅了する…

本作はルノワールによるダンスをテーマとした3部作のひとつです。当時流行のファッションに身をつつんだ女性はのちに画家となるシュザンヌ・ヴァラドンを、田舎のスタイルの男性はルノワールの友人ポール・ロートをそれぞれモデルにしたといわれています。背景のテーブルで談笑する人々、地面に落ちたタバコや花束によって、屋外のビアガーデンの生き生きとした雰囲気が伝わってきます。
入館料金
  当日 前売・団体 平日午後5時以降
一般 1,300円 1,100円 1,100円
高大生 900円 700円 700円
中学生以下 無料
チケット販売所

・チケットぴあ(Pコード:767-231)
・コンビニエンスストア共通(JTB商品番号 当日券:0242244)
サークルK・サンクス、セブンイレブン、ファミリーマート、ローソン、ミニストップ

・楽天レジャーチケット(Webチケット) ご購入はこちら(外部サイト)
紙で発券する必要がなく、スマートフォンの画面を使用してご入館いただけます。

※Webチケットはご購入完了メール内のリンクから画面に表示し、スタッフにご提示ください(スクリーンショット不可)。
※ご利用当日は、充電が十分な状態でご来場ください。

見どころ

序

19世紀後半のヨーロッパでは街は都市へと変貌し、刺激的な場所になりました。それに対して田舎は素朴で牧歌的な魅力のある場所とみなされ、芸術家たちはそのイメージを描くようになります。展覧会のはじめには、都市と田舎のイメージの象徴として、ドガが描いた美術館で作品を鑑賞する女性と、ミレーが描いた森という自然の美のなかに座る少女を紹介します。

エドガー・ドガ《美術館にて》

エドガー・ドガ《美術館にて》1879-90年頃
油彩・カンヴァス
Gift of Mr. and Mrs. John McAndrew 69.49

ジャン=フランソワ・ミレー《木陰に座る羊飼いの娘》

ジャン=フランソワ・ミレー《木陰に座る羊飼いの娘》1872年
油彩・カンヴァス
Robert Dawson Evans Collection 17.3235

1 レアリスムと都会の芸術家

19世紀後半、田舎は都会とはまったく異なる、明るく、自然豊かな美しい場所という肯定的なイメージが定着していきます。一方、地方の貧しさを主題とする画家も現れました。芸術家が表現した田舎の情景を概観します。

フィンセント・ファン・ゴッホ《機を織る人》

フィンセント・ファン・ゴッホ《機を織る人》1884年
油彩・カンヴァス
Tompkins Collection-Arthur Gordon Tompkins Fund 58.356

ジャン=バティスト・カミーユ・コロー《花輪を編む若い娘》

ジャン=バティスト・カミーユ・コロー《花輪を編む若い娘》1866-70年頃
油彩・カンヴァス
Bequest of David P. Kimball in memory of his wife, Clara Bertram Kimball 23.511

2 ドーミエと都会のレアリスム

オノレ・ドーミエは日刊の風刺新聞『シャリヴァリ』の挿絵でパリに住む人々の日常生活を描きました。掲載された諷刺画は流行を追う人や、列車、居酒屋でみられる人の様子を皮肉り、人気を得ます。風俗文化を描くことで、貧富の差や流行への困惑といった社会問題を突きつけたドーミエの鋭いまなざしを紹介します。

オノレ・ドーミエ《オーケストラの観客》

オノレ・ドーミエ《オーケストラの観客》(〈ドーミエによる劇場のクロッキー〉より)1864年
リトグラフ、手彩色
Bequest of William Perkins Babcock B4290.13

オノレ・ドーミエ《雪空のクリノリン・スカート》

オノレ・ドーミエ《雪空のクリノリン・スカート》(「冬の歳時記」より」)1858年
リトグラフ
Bequest of W. G. Russell Allen 63.1951

3 ブルジョアジーと地方への旅

産業化した都市はせわしなく、そこに住む人々は喧噪から逃れるために郊外へ出かけるようになりました。郊外にはスポーツ、競馬、海水浴といった都市にはない娯楽があり、画家たちも週末になるとブージヴァルやアルジャントゥイユといったセーヌ川沿いの場所を訪れたり、海沿いの街に滞在したりして、美しい風景や風俗画を描きました。

エドガー・ドガ《田舎の競馬》

エドガー・ドガ《田舎の競馬》1869年
油彩・カンヴァス
1931 Purchase Fund 26.790

ピエール=オーギュスト・ルノワール《ガンジー島の海辺の子どもたち》

ピエール=オーギュスト・ルノワール《ガンジー島の海辺の子どもたち》1883年頃
油彩・カンヴァス
Bequest of John T. Spaulding 48.594

4 ミューズとしての都市

19世紀後半、パリでは大改造が行われ、ほかのヨーロッパの都市も大都市に変貌していきました。大通り、広場、公園などの整備がすすみ、夜になると街灯で照らされる街が生まれます。こうした都市風景は新しい題材となり、画家や写真家たちは都市を象徴するランドマークや街並みを主題とするようになりました。

エドワード・ダーリー・ボイト《凱旋門、パリ》

エドワード・ダーリー・ボイト《凱旋門、パリ》1883年
水彩・紙
Gift of the artist 88.330

クロード・モネ《チャリングクロス橋(曇りの日)、1900年》

クロード・モネ《チャリングクロス橋(曇りの日)、1900年》1900年
油彩・カンヴァス
Given by Janet Hubbard Stevens in memory of her mother, Janet Watson Hubbard 1978.465

5 都市の生活-観ることと観られること

19世紀後半、パリではオペラ、コンサートといったエンターテイメントが増え、市民も足を運ぶようになりました。そこはステージを観たり、客席にいる観客が観られたり、視線が行き交う場所でした。また大通りや公園が整備されたことによってカフェの席に座る人々や街を歩く人々が互いを観察するようになります。

ジャン=エミール・ラブルール《エルネスト》

ジャン=エミール・ラブルール《エルネスト》1902-11年頃
カラー・リトグラフ
Gift of Eijk and Rose-Marie van Otterloo 2010.1277

ジュール・シェレ《オペラ座》

ジュール・シェレ《オペラ座》1898年
カラー・リトグラフ
MFA, Boston 2014.481

6 モダニズム、都会への幻滅、避難先としての田園

20世紀初頭には人口の急激な増加や産業化による影響で都会の人々は倦怠感や疎外感を感じるようになります。急激な産業化がおこったドイツの芸術家を中心として、こうした都会に暮らす人々の心理を映し出す作品が制作されました。一方で都会のイメージとは対照的な田園風景、自然の雄大さが描き出されました。

ジュール・パスキン《メランコリック》

ジュール・パスキン《メランコリック》1909年
油彩・板
Gift of Robert and Cheryl Fishko 2002.156

エルンスト・ルートヴィヒ・キルヒナー《クラヴァーデルからの山の眺め》

エルンスト・ルートヴィヒ・キルヒナー《クラヴァーデルからの山の眺め》1925-26年
油彩・カンヴァス
Tompkins Collection―Arthur Gordon Tompkins Fund 56.13

関連イベント

講演会 事前申込制 1 「近代絵画にみる都市と田舎―ミレー、ルノワールからピカソまで」
日時 2016年3月20日(日・祝)14:00~15:30
講師 クレア・ウィトナー 氏
(ウェルズリー大学デイヴィス美術館学芸員(元ボストン美術館ヨーロッパ美術部部員)) ※逐次通訳付
場所 名古屋都市センター 11階ホール
定員 150名/聴講無料/要当日入館券または半券
2 「パリ画壇の華 ミシア― 芸術を見抜いた女性」
日時 2016年6月25日(土)14:00~15:30
講師 江本 菜穂子 氏(名古屋造形大学 教授)
場所 名古屋都市センター 11階ホール
定員 150名/聴講無料/要当日入館券または半券

● 申込方法
メールフォームもしくは往復ハガキに必要事項をご記入のうえ、お申込みください。
※応募者多数の場合は抽選になります
※締切後、当落に関わらずお申込みいただいた方法で結果をお知らせいたします

● 申込締切
【1】「近代絵画にみる都市と田舎―ミレー、ルノワールからピカソまで」:3月1日(火)必着
【2】「パリ画壇の華 ミシア― 芸術を見抜いた女性」:6月4日(土)必着

往復ハガキ (1)ご希望の講演会名 (2)郵便番号・住所 (3)電話番号 (4)氏名 (5)年齢 (6)参加人数(2名まで)
※ハガキ1枚につき1イベント(1枚で複数お申込みの場合は無効)
〒460-0023 名古屋市中区金山町1-1-1
名古屋ボストン美術館「ルノワールの時代展 講演会」係
メールフォーム ● 一般の方はこちら
1 近代絵画にみる都市と田舎―ミレー、ルノワールからピカソまで 2 パリ画壇の華 ミシア― 芸術を見抜いた女性
● 名古屋ボストン美術館 メンバーシップ会員様はこちら
当館メンバーシップ会員様は、事前にお申込みいただくことでお席を確保いたします。メールフォームにてご予約いただくか、お電話(052-684-0791)またはご来館時に受付にてお申し込みください。
1 近代絵画にみる都市と田舎―ミレー、ルノワールからピカソまで 2 パリ画壇の華 ミシア― 芸術を見抜いた女性
当館学芸員によるテーマ別ミニ・レクチャー

当館学芸員が展示作品を中心に「近代ヨーロッパの光と影」をテーマに解説します。

日時 2016年4月16日(土) 「ミレー、ゴッホ、モネの描いた“都市と田園”」
2016年5月14日(土) 「都市への鋭い眼差し ドーミエ、パスキン、キルヒナー」
2016年6月18日(土) 「都市と郊外のエンターテイメント ルノワールからピカソまで」
各日14:00~14:30
場所 5階レクチャールーム
定員 40名/聴講無料/要当日入館券/当日先着順
※13:00より3階受付にて整理券をお配りします
ゲストレクチャー 事前申込制 1 「フランスの都会と田舎の暮らし」
日時 2016年4月9日(土)14:00~15:00
講師 小林 久見子 氏(アリアンス・フランセーズ愛知フランス協会)
場所 5階レクチャールーム
定員 40名/聴講無料/要当日入館券
2 「集いと憩い ~カフェから生まれる文化と日常~」
日時 2016年5月21日(土)14:00~15:00
講師 中島 和美 氏(料理サロン「À Table」主宰、名古屋文化短期大学非常勤講師)
場所 5階レクチャールーム
定員 40名/聴講無料/要当日入館券
3 「19世紀の名画から見るファッション奇譚」
日時 2016年7月9日(土)14:00~15:00
講師 浜田 久仁雄 氏(神戸ファッション美術館 学芸員)
場所 5階レクチャールーム
定員 40名/聴講無料/要当日入館券

● 申込方法
メールフォームもしくは往復ハガキに必要事項をご記入のうえ、お申込みください。
※応募者多数の場合は抽選になります
※締切後、当落に関わらずお申込みいただいた方法で結果をお知らせいたします

● 申込締切
【1】「フランスの都会と田舎の暮らし」:3月26日(土)必着
【2】「集いと憩い ~カフェから生まれる文化と日常~」:5月7日(土)必着
【3】「19世紀の名画から見るファッション奇譚」:6月25日(土)必着

往復ハガキ (1)ご希望のゲストレクチャー名 (2)郵便番号・住所 (3)電話番号 (4)氏名 (5)年齢 (6)参加人数(2名まで)
※ハガキ1枚につき1イベント(1枚で複数お申込みの場合は無効)
〒460-0023 名古屋市中区金山町1-1-1
名古屋ボストン美術館「ルノワールの時代展 ゲストレクチャー」係
メールフォーム 1 フランスの都会と田舎の暮らし 2 集いと憩い ~カフェから生まれる文化と日常~
3 19世紀の名画から見るファッション奇譚
映画上映会「ピクニック デジタルリマスター版」 事前申込制

1936年/フランス映画(日本語字幕)/モノクロ(上映時間:約40分)
監督:ジャン・ルノワール

画家ルノワールの息子であるジャン・ルノワール監督の映画『ピクニック』は、わずか40分の中に人生に起こるドラマのすべてを凝縮。モノクロでありながら父が残した絵画が動き出したかのような作品をお楽しみください。

日時 2016年4月3日(日)14:00~14:40
2016年5月28日(土)14:00~14:40
2016年7月15日(金)18:00~18:40
場所 5階レクチャールーム
定員 50名/聴講無料/要当日入館券

● 申込締切
4月3日(日)の回:3月23日(水)必着
5月28日(土)の回:5月14日(土)必着
7月15日(金)の回:7月2日(土)必着

映画上映会「ピクニック デジタルリマスター版」
往復ハガキ (1)ご希望の上映会の日付 (2)郵便番号・住所 (3)電話番号 (4)氏名 (5)年齢 (6)参加人数(2名まで)
※ハガキ1枚につき1イベント(1枚で複数お申込みの場合は無効)
〒460-0023 名古屋市中区金山町1-1-1
名古屋ボストン美術館「ルノワールの時代展 映画上映会」係
メールフォーム 映画上映会「ピクニック」

ANAクラウンプラザホテルグランコート名古屋 タイアップ企画

ルノワールの時代に作られたクラシックな「ピスタチオとほうれん草のケーキ」のレシピをモダンにアレンジしました。ぜひ、展覧会と一緒にお楽しみください。

● ボストンカフェ 入館券付ケーキセット
2,000円 → 1,700円(税込)
(ケーキのみ 450円(税込))

※一般・高大生一律料金
※数量限定
※ケーキセットにはお飲物(コーヒーまたは紅茶)が付きます
※美術館ではお取り扱いしていません

ピスタチオとほうれん草のケーキ

図録・音声ガイド

図録

“ルノワールが生きた時代”を、出品全89作品のカラー図版と、章エッセイ、コラムでたどります。作品が描かれた当時の社会背景をくわしく解説。ルノワール、モネ、ミレー、ドガ、ゴッホ…巨匠たちが捉えた「都市と田園」の魅力をぎゅっと詰め込んだ充実の1冊です。

価格:1,800円(税込)
(144ページ、A4変形)

音声ガイド

時代背景や作者のエピソードなどを交えて、出品作品をわかりやすく解説します。耳で聞きながら鑑賞すれば、見どころも見逃すことなく、作品を楽しめます!

価格:520円(税込)
作品解説:24件 ※導入解説含む (約30分)

音声ガイド図録と音声ガイドがセットでお得

本展図録と音声ガイドをセットで購入すると220円引きになります。

図録 1,800円音声ガイド 520円2,320円2,100円

開催概要 ※本展は当館のみでの開催です

会期 2016年3月19日(土)~8月21日(日)
開館時間 平日10:00~19:00、土日祝日10:00~17:00
※入館は閉館時間の30分前まで
休館日 月曜日(祝日・振替休日の場合はその翌日)
アクセスはこちら団体でのご利用はこちら
主催 名古屋ボストン美術館、ボストン美術館
共催 中日新聞社
後援 米国大使館、在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本、在名古屋米国領事館名古屋アメリカンセンター、愛知県、名古屋市、愛知県教育委員会、名古屋市教育委員会、名古屋商工会議所
アンスティチュ・フランセ日本
協賛 サンゲツ、リンナイ、中京テレビ
協力 日本航空、近畿日本鉄道、東海旅客鉄道、名古屋市交通局、名古屋鉄道、アリアンス・フランセーズ愛知フランス協会、ANAクラウンプラザホテルグランコート名古屋、エスカ、中部国際空港、ユニモール

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