三菱東京UFJ銀行貨幣資料館所蔵 歌川広重 東海道五拾三次展:概要

三菱東京UFJ銀行貨幣資料館所蔵 歌川広重 東海道五拾三次展

見どころ関連イベント音声ガイド/解説映像/東海道マップ開催概要

道中いろいろ、人情それぞれ。さあ、広重と旅のはじまりです。
街道と宿場の整備が進み、人々が旅を楽しむようになった江戸時代。中でも江戸から京を結ぶ東海道は、もっとも賑わいのある街道でした。歌川広重(1797~1858)の代表作・保永堂版《東海道五拾三次之内》は東海道を題材とした揃物で、その旅情あふれる風景版画は今も人々に愛されています。本展では三菱東京UFJ銀行貨幣資料館所蔵の浮世絵コレクションより、保永堂版全55点と、類作の行書、隷書れいしょ堅絵たてえ東海道から東海地方の作品などを加えた75点で《東海道五拾三次》をたどります。広重の情趣豊かな絵画世界をどうぞお楽しみください。

《庄野 白雨》

《庄野 白雨》

入館料金
  当日 前売・団体 平日午後5時以降
一   般 900円 700円 700円
高 大 生 700円 500円 500円
(高校生は無料)
中学生以下 無料
チケット販売所

・チケットぴあ(Pコード:768-077)
・コンビニエンスストア共通(JTB商品番号:当日券:0244980)
 サークルK・サンクス、セブンイレブン、ファミリーマート、ミニストップ、ローソン

見どころ

保永堂版《東海道五拾三次之内》全55点を一堂に紹介!
現代でも愛され続ける広重の代表作《東海道五拾三次之内》を旅するように余すところなく味わえます。

比較的初期に摺られ、保存状態の良い優品。
三菱東京UFJ銀行貨幣資料館が所蔵する保永堂版は、比較的初期に摺られ保存状態が良いことで評価の高いコレクションです。今回、5年ぶりに一堂に展示公開します。

地元の魅力をクローズアップ!
保永堂版に加え、類作の行書、隷書、堅絵東海道から、鳴海や宮といった地元を取り上げた作品も紹介します。

歌川広重ってどんな人?

日本国内にとどまらず、歌麿、北斎と並び世界中で愛されている浮世絵師・歌川広重(1797~1858)は、江戸城の防火を主な仕事とする常火消同心じょうびけしどうしん・安藤源右衛門の長男として生まれました。文化8年(1811)頃、初代歌川豊国に入門を希望したものの門人多数を理由に断られ、歌川豊広に入門。翌年には「歌川広重」の画号を許されました。初期は主に美人画を手掛けましたが、天保に入ると北斎の《冨嶽三十六景》の登場もあり、人々の間で風景画の人気が高まります。風景画を模索していた広重は、天保4年に版元・保永堂(竹田孫八)と仙鶴堂(鶴屋喜右衛門)の共同出版により《東海道五拾三次之内》を発表。その温雅で情緒あふれる画風が人々に受け入れられ、瞬く間に名所(風景)絵師のトップとして躍り出ました。風景画の他に花鳥画や肉筆画も多く描いた広重は、晩年剃髪し法体ほったいとなりながらも絵筆を休めることなく作品を発表し続けました。安政5年(1858)9月6日、当時大流行していたコレラに倒れ、数え62歳でその生涯を閉じました。

友人であり、よきライバルでもあった三代豊国による広重の死絵しにえ(故人の追悼絵)には、「東路へ筆をのこして旅のそら 西のみ国の名ところを見舞」(筆は現世に残して、西方浄土の名所へ旅立とう)、という辞世句も添えられている。

三代歌川豊国(広重の死絵)

三代歌川豊国(広重の死絵)安政5年(1858)9月 William S. and John T. Spaulding Collection, 21.6988
Photograph © 2017 Museum of Fine Arts, Boston
※本作品は出品作品ではありません

三菱東京UFJ銀行貨幣資料館

三菱東京UFJ銀行貨幣資料館は、1961年に開館。日本および世界各国の紀元前からの珍しい貨幣約1万点を体系的に展示し、日本有数のコレクションとして高く評価されています。「お金の歴史」や「江戸時代の浮世絵芸術」を身近に鑑賞することができる資料館です。

 

三菱東京UFJ銀行貨幣資料館

「東海道五拾三次」に代表される歌川広重の版画は、約1,400点(オリジナル版画約650点、復刻版画約750点)を所蔵しています。保永堂版《東海道五拾三次之内》が一堂に展示されるのは、2011年8月2日~9月11日開催の「貨幣資料館開館50周年記念展」で公開して以来5年ぶり、館外で展示するのは1991年に名古屋市博物館で開催した「広重―東海道五十三次・名所江戸百景の世界」以来、実に26年ぶりとなります。
※本展の開催期間中(2017年3月18日(土)~5月14日(日))、三菱東京UFJ銀行貨幣資料館に半券を持ってご来館の方には記念品を差し上げます。

三菱東京UFJ銀行 貨幣資料館

入館料 無料
開館時間 9:00~16:00(入館は15:30まで)
休館日 月曜日・祝日・年末年始
交通 名古屋市営バス「赤塚白壁」停 徒歩1分
所在地 〒461-0026 名古屋市東区赤塚町25番地
TEL 052-933-5151
ホームページ 三菱東京UFJ銀行貨幣資料館

武蔵・相模

さあ、いよいよ東海道の旅の始まりです。江戸の中心、そして五街道の起点となる日本橋を出発し、まずは最初の難関・箱根まで参りましょう。 品川や神奈川から見える江戸湾の開放的な景色、活気のある保土ヶ谷や戸塚の宿場、江ノ島詣えのしまもうで大山詣おおやまもうで の人々で賑わう藤澤、大磯に伝わる曽我十郎に愛された遊女・虎御前のエピソードなど、見どころ満載。河川は、六郷ろくごう川、馬入ばにゅう川、酒匂さかわ川の3つがあり、そのうち酒匂川は徒歩かち渡しで進まねばなりません。

《日本橋 朝之景》

東海道五拾三次宿場地図

旅のファッション

旅姿には身分や性別によって様々なスタイルがありますが、男性のスタンダードな旅装は菅笠をかぶり、手甲脚絆てっこうきゃはん草鞋わらじ履きです。天候に合わせて合羽を羽織り、荷物を入れた旅行李たびごおりを二つ肩から前後に下げて運びました。また、腰には煙草入れや火打ち道具のほか、帯刀を許されていなかった町人も、旅の時は護身用の道中差どうちゅうざしを許されました。女性は塵除けの浴衣ゆかたを上から着て、歩きやすいように腰紐で結び、杖を持ちました。

 

伊豆・駿河・遠江

険しい山道、厳しい関所のある箱根を越えると、伊豆の三島に至ります。三島から白須賀までの旅路は現在の静岡県。富士の眺望が東海道随一と名高い原、三保の松原を遠くに望む江尻の風景、そして将軍たちも愛した安倍川餅あべかわもちや、『東海道中膝栗毛とうかいどうちゅうひざくりげ』にも登場した鞠子まりこ名物のとろろ汁など、旅の醍醐味を堪能できます。その一方で、東海道一の大河で橋も渡し舟もない大井おおい川や、急勾配こうばいな坂道で知られる佐夜さよの中山峠が難所として待ち受けています。

東海道五拾三次宿場地図

《箱根 湖水図》

《鞠子 名物茶店》
丸子(鞠子)は東海道中で最も小さな宿場。この丸子地区では、野生の自然薯が多く採取された。「御茶漬、酒さかな」、「名ぶつとろゝ汁」と看板を立てる茶店で、旅人がとろろ汁を楽しむ。

旅グルメ、名産いろいろ
旅の楽しみの筆頭といえば、その土地の美味しい名物を味わうこと。広重の作品には、旅の風景とともに各地の名物・名産も描き込まれています。府中宿の安倍川餅や丸子(鞠子)宿(No.21)のとろろ汁に舌鼓を打つ様子、草津宿を過ぎた矢倉村の名物「姥が餅」(No.53)を売る茶店などが生き生きと描かれています。また、掛川の遠州凧(No.27)や鳴海の有松絞(No.41)、水口の干瓢(No.51)など、地方の名産品も多く登場します。

土地の物語、伝説を楽しむ
土地にまつわる歴史や伝説を肌で感じることも旅の醍醐味です。山賊に殺された妊婦の霊が乗り移ったと言われる有名な佐(小)夜の中山峠の夜啼石(No.26)や、大磯の遊女・虎御前が仇討で散った恋人・曽我十郎を想い流した涙を想起させる「虎ヶ雨」(No.9)。広重は、そうした伝説やエピソードを土地の情景に溶け込ませて情趣豊かに描いています。

三河・尾張

遠江の白須賀を出て、三河へ入りました。現在の愛知県にあたる三河と尾張には、二川から宮まで9つの宿駅がありました。つらい川越かわごしもなく、東海道の三大橋とされる豊川の吉田橋、さらには東海道最長を誇った矢作やはぎ橋、女性を虜にした美しい有松絞ありまつしぼり、歴史のある熱田神宮と、旅人を魅了する要素が詰まっています。宮を楽しんだあとは、「七里しちりの渡し」と称される海上7里の船旅で桑名まで渡り、京の都を目指します。

東海道五拾三次宿場地図

《池鯉鮒 首夏馬市》

《御油 旅人留女》

伊勢・近江・山城

ついに旅も最終章までやってきました。桑名の焼きはまぐりや、草津名物のうばが餅など旅グルメを楽しめるほか、水口みなくち干瓢かんぴょう、旅土産として人気があった大津絵おおつえなど、名産品も目白押し。しかし、京にたどり着くには、鈴鹿峠すずかとうげ を越えねばなりません。この鈴鹿峠は、「八百八谷」あるといわれる長く険しい山道続きで、箱根峠につぐ難所でした。およそ500kmに及ぶ東海道の旅の終着点は、鴨川に架かる三条大橋。ようやく辿り着いた都の風景は、当時の旅人にはどんな景色に見えたでしょうか?

東海道五拾三次宿場地図

《四日市 三重川》

《東海道五拾三次 大尾 京師 三條大橋》

広重と東海道物
保永堂版は摺り増しを繰り返し、多くの後摺や変わり図と呼ばれる異版が存在するほど凄まじい人気を博しました。この大ヒットを受けて、その後も多くの版元が東海道をテーマとした錦絵制作を広重に依頼しました。広重が生涯で残した東海道を主題とした作品は、揃物そろいもののほか狂歌本や絵本、双六絵すごろくえなど、なんと20種類を超えます。天保13年(1842)頃には版元・佐野屋喜兵衛さのやきへいから《東海道五拾三次》(俗に狂歌入東海道)、江崎屋辰蔵えざやたつぞう吉兵衛きちべえから《東海道五十三次之内》(俗に行書東海道)、嘉永(1848~54)初期には丸屋清次郎まるやせいじろうから《東海道》(俗に隷書東海道)、安政2年には蔦屋吉蔵つたやきちぞうより《五十三次名所図会》(俗に竪絵たてえ東海道)などを発表しています。

行書東海道

《東海道五十三次之内 宮 熱田濵之鳥居》
天保13年(1842)頃

隷書東海道

《東海道 四十二 五十三次 宮 七里の渡し 熱田鳥居 寝覚の里》
嘉永年間(1848-1854)頃

竪絵東海道

《五十三次名所図会 四十一 宮 熱田の駅 七里の渡口》
安政2年(1855)7月

※記載のない作品、《東海道五拾三次 京師 三條大橋》以外は、すべて《東海道五拾三次之内》横大判錦絵、江戸時代 天保4(1833)年頃 三菱東京UFJ銀行貨幣資料館所蔵

関連イベント

講演会 事前申込制 1 「浮世絵で楽しむ東海道の美味しい名物」

東海道を旅する、それは江戸の人たちにとって格別なる体験でした。旅の困難はついてまわるものの、はじめて訪れる土地や憧れの名勝に心躍らせたことでしょう。そして各地で出会う「美味しい名物」もまた旅の楽しみの一つでした。鰻や蛤、とろろや安倍川もちなど東海道の名物に注目しながら、広重の描く東海道五拾三次を新たな視点で見つめます。

日時 2017年3月26日(日)14:00~15:30
講師 林 綾野 氏(キュレイタ―、アートキッチン主宰)
場所 名古屋都市センター 11階ホール
定員 150名/聴講無料/要当日入館券または半券
2 「広重と行く東海道の旅」

広重の代表作として知られる《東海道五拾三次之内》。季節、天候、時間の移ろいを織り交ぜながら街道の風景を描いたこの作品は、旅へのあこがれを抱いていた当時の人々を浮世絵の中に引き込み、心の旅へといざないました。当時の人々は街道でどんな人に出会い、どんな経験をしたのでしょうか。広重の浮世絵で江戸時代にタイムスリップして、お江戸日本橋から京都まで約500kmの旅を見ていきましょう。

日時 2017年4月23日(日)14:00~15:30
講師 長井 裕子 氏(那珂川町馬頭広重美術館 主任学芸員)
場所 名古屋都市センター 11階ホール
定員 150名/聴講無料/要当日入館券または半券

● 申込方法
メールフォームもしくは往復ハガキに必要事項をご記入のうえ、お申込みください。
※応募者多数の場合は抽選になります
※締切後、当落に関わらずお申込みいただいた方法で結果をお知らせいたします


● 申込締切
【1】「浮世絵で楽しむ東海道の美味しい名物」: 3月15日(水)必着
【2】「広重と行く東海道の旅」: 4月3日(月)必着

往復ハガキ (1)ご希望の講演会名 (2)郵便番号・住所 (3)氏名 (4)電話番号 (5)年齢 (6)参加人数(2名まで)
※ハガキ1枚につき1イベント(1枚で複数お申込みの場合は無効)
〒460-0023 名古屋市中区金山町1-1-1
名古屋ボストン美術館「広重 講演会」係
メールフォーム ● 一般の方はこちら
1 「浮世絵で楽しむ東海道の美味しい名物」2 「広重と行く東海道の旅」
● 名古屋ボストン美術館 メンバーシップ会員様はこちら
当館メンバーシップ会員様は、お席をご予約いただけます。
(お電話で、またはご来館時にも承っております)
1 「浮世絵で楽しむ東海道の美味しい名物」2 「広重と行く東海道の旅」

ゲストレクチャー「広重vs猿猴庵」 事前申込制

広重の代表作《東海道五拾三次之内》が世に出る30数年前、ここ名古屋では東海道の名所図会『 東街便覧図略とうかいべんらんずりゃく』が生まれました。描いたのは、尾張徳川家の家臣、高力猿猴庵(1756~1831)。名所絵版画と肉筆名所図会、二様の作品を比較すると、個性や時代の違い、東海道に対するイメージの多様さが見えてきます。

日時 2017年4月8日(土)14:00~15:00
講師 山本 祐子 氏(名古屋市博物館 調査研究員)
場所 5階レクチャールーム
定員 40名/聴講無料/要当日入館券
摺りの実演会 事前申込制
日時

2017年4月15日(土)
午前の部(11:00~12:30)

午後の部(14:00~15:30)

講師 アダチ伝統木版画技術保存財団 ※解説付
場所 5階レクチャールーム
定員 各回40名/要当日入館券
摺りの実演会

● 申込方法
メールフォームもしくは往復ハガキに必要事項をご記入のうえ、お申込みください。
※応募者多数の場合は抽選になります
※締切後、当落に関わらずお申込みいただいた方法で結果をお知らせいたします


● 申込締切
「ゲストレクチャー「広重vs猿猴庵」」:3月21日(火)必着
「摺りの実演会」: 3月25日(土)必着

往復ハガキ (1)ご希望のイベント名・時間 (2)郵便番号・住所 (3)氏名 (4)電話番号 (5)年齢 (6)参加人数(2名まで)
※ハガキ1枚につき1イベント(1枚で複数お申込みの場合は無効)
〒460-0023 名古屋市中区金山町1-1-1
名古屋ボストン美術館 「広重 イベント」係
メールフォーム ゲストレクチャー「広重vs猿猴庵」摺りの実演会
Go!Go!家族でびじゅつかん

中学生以下1名につき同伴の保護者2名の当日入館料金を200円割引。
家族で気軽にご参加いただける様々な企画を行います。

開催期間 2017年4月29日(土・祝)~5月7日(日)
広重の多色摺りに挑戦!
日時 2017年3月18日(土)、4月2日(日)、5月5日(金・祝)
各日13:00~15:00の間随時
場所 5階図書コーナー/自由参加/要当日入館券
広重の多色摺りに挑戦!
きもの割引

きものでご来館のお客様は、当日料金より200円引きいたします。
※当館窓口で当日券をご購入のお客様に限ります
※他の割引との併用はできません

ANAクラウンプラザホテルグランコート名古屋 タイアップ企
ボストンカフェ 入館券付ケーキセット

出品作品にも描かれている数々の尾張 東海道の宿場町。当時も旅人の舌を楽しませたであろう尾張(愛知)の、郷土菓子「焼米おこし」や「よもぎ餅」をパティシエ 内田が華麗にアレンジ。メープルとマスカルポーネのムースに「あんこ」や「よもぎのビスキュイ」をどう融合させたのでしょうか?和洋折衷のハイブリッド。ケーキプレートの上の東海道五拾三次をお楽しみください。

1,600円 → 1,400円
(ケーキのみ 450円)


※一般・高大生一律料金 ※数量限定 ※税込価格
※ケーキセットにはお飲物(コーヒーまたは紅茶)が付きます
※美術館ではお取り扱いしていません

ボストンカフェ 入館券付ケーキセット

開催概要 ※5階ギャラリーのみの展示です

会期 2017年3月18日(土)~5月14日(日)
開館時間 平日10:00~19:00、土日祝日10:00~17:00
※入館は閉館時間の30分前まで
休館日 月曜日(祝日・振替休日の場合はその翌日)
アクセスはこちら団体でのご利用はこちら

主催 名古屋ボストン美術館
共催 中日新聞社
後援 愛知県、名古屋市、愛知県教育委員会、名古屋市教育委員会、名古屋商工会議所
協賛 中京テレビ放送
特別協力 三菱東京UFJ銀行
協力 アダチ伝統木版画技術保存財団、ANAクラウンプラザホテルグランコート名古屋、エスカ、中部国際空港、ユニモール

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