錦絵の黄金時代:見どころ

江戸風、着やせスタイル! 清長

写真:風俗東之錦
鳥居清長
《風俗東之錦 萩見》
写真:子宝五節遊
鳥居清長
《子宝五節遊 重陽》
写真:美南見十二候
鳥居清長
《美南見十二候 九月》

健康的な美人像に好みを移した江戸庶民の嗜好の変化を、敏感に取り入れた鳥居清長(1752-1815)は、八頭身の美人画で人気を博しました。
 極めて美しい色が残る《雛形若菜の初模様》は、いわば遊女がモデルの着物見本帳(トレンディスタイルブック)。当時の活き活きとした女性像をリアルに表現した清長の美人画に注目です。


 本展では、清長のデビュー間もない頃の役者絵から寛政期末頃の子どもの絵まで、主要な作品が並びます。

ド・アップも怖くない、江戸美人大集合 歌麿

写真:江戸町壹丁目 玉屋内 若梅 むめの いろか
喜多川歌麿
《江戸町壹丁目 玉屋内
若梅 むめの いろか》
写真:青楼遊君合鏡 丁子屋 雛鶴 雛松
喜多川歌麿
《青楼遊君合鏡 丁子屋 雛鶴 雛松》

喜多川歌麿(?-1806)は、女性の顔をクローズアップした美人大首絵で一世を風靡しました。
遊里の女性、茶屋の看板娘、市井(しせい)の女性も歌麿の手にかかれば、目や口元、髪の生え際、そして微妙に描き分けられた容貌、さらにはその女性の内面までも表現され、婀娜(あだ)で小粋な江戸女に!


本展では、初期の美人画から寛政年代の傑作、さらに希少な役者絵まで、歌麿芸術の真髄を余さず紹介します。

写真:青楼仁和嘉女芸者 茶せん売 黒木売 さいもん
喜多川歌麿
《青楼仁和嘉女芸者
茶せん売 黒木売 さいもん》
写真:歌撰恋之部 稀ニ逢恋
喜多川歌麿
《歌撰恋之部 稀ニ逢恋》

男の洒落、江戸のエンターテイメント 写楽

極めて個性豊かな役者大首絵で、江戸っ子たちを驚愕させた東洲斎写楽(生没年不詳)。
寛政6年5月、28図の役者大首絵を発表してデビューした写楽は、その後、わずか10ケ月足らずの間に140数点もの作品を発表して忽然と姿を消しました。
役者似顔絵を一歩進めて、その役者の内面まで迫り、役者の表情、見得(みえ)など瞬間の表情を逃さず捉えて、写楽独特の役者絵を生み出しました。

 

本展は、写楽の作品21点をまとめて観覧できる貴重な機会です。

 

写真:市川富右衛門の猪の熊門兵衛
東洲斎写楽
《市川富右衛門の猪の熊門兵衛》
写真:市川男女蔵の奴一平
東洲斎写楽
《市川男女蔵の奴一平》
写真:三代目沢村宗十郎の名護屋山三
東洲斎写楽
《三代目沢村宗十郎の名護屋山三》

色褪せない、江戸艶女&伊達男 同時代の大家たち

黄金期は、その他にも個性豊かな実力派の絵師が勢ぞろい。
勝川春章、北尾重政、鳥文斎栄之、歌川豊春ら、同時代に生きた絵師たちの版画や、肉筆、版本も惜しみなく紹介します。

 

写真:役者舞台之姿絵 まさつや
歌川豊国
《役者舞台之姿絵 まさつや
二代目中村仲蔵の荒巻耳四郎》
写真:見立琴棋書画図
無款(勝川春章)
《見立琴棋書画図》
写真:若那初模様 岡本屋内 志那照 かたを かやま
鳥高斎栄昌
《若那初模様 岡本屋内 志那照 かたを かやま》
写真:略三幅対 女三之宮 衣通姫 小野小町
鳥文斎栄之《略三幅対 女三之宮 衣通姫 小野小町》

ボストン美術館の充実したコレクションを、抜群のコンディションで!!

日本国外では世界最多の日本美術コレクションを有するボストン美術館。中でも5万点に及ぶ浮世絵版画と約700点を肉筆浮世絵、数千点に及ぶ版本は、一大コレクションといえるでしょう。特に浮世絵版画はいずれも保存状態が良く、錦絵の華麗な色彩美を抜群のコンディションでお楽しみいただけます。

 

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